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B L O G
ビューティー・インサイド
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最近 映画のことは
あんまり書いてなかったのだけど・・・

まったく観ていないわけでもなくて
おうちではちょこちょこ 鑑賞してたりします

このあいだはひさしぶりに映画館へいって
観てきたのは 韓国映画
ビューティー・インサイド


いわゆる「韓流なんちゃら」に
あんまり興味が湧かないわたし
ドラマはもちろん 韓国の映画もちっとも観ないし
韓国の俳優さんもぜんぜん知らない、わかんない
(みんなおんなじに見える・・・ごめんなさい)

これもまったくのノーチェックだったのを
友人が「すごくいいらしいよ!」と教えてくれたので
じゃあ観てみるか、くらいの軽い気持ちでいってきた

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眠りからさめると外見が変わってしまうという
一人の男の物語

ある時は男 ある時は女
またある時は子供 老人 外国人・・・
目がさめる度に違う外見になってしまう主人公・ウジンを
123人が演じているという
ちょっとおもしろい作品です

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これもウジンだし(NOTイケメン日)

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これもウジンだし(VERYイケメン日)

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これもウジンだし(オーマイゴッド!日)

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これだって、ウジンなのである

この、チョン・ウヒという女優さんの
演技がとてもよかった

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日本から上野樹里もウジン役で出演してる

ほうぼうで絶賛されてますが
彼女の演技、わたし的にはちょっと浮いてるように感じて
なんか落ちつかなかったわ・・・
(上野樹里ファンのひとごめんね)

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ウジンが恋をする女性、イス役は ハン・ヒョジュ
とてもきれいで魅力的な女優さん
(お寿司を食べるときの「いただきます」の言いかたがすこぶるかわゆい)

毎日知らない姿に変わってしまう人を
果たして愛することができるのか

外見をこえた内側にある「ほんとうの相手」を感じたり
こころを通わせること
その一方で 友達や家族にも紹介できないジレンマがあったり
周りからは「いつも違う男と一緒にいる」なんて言われてしまったり

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ウジンにも 唯一の友達がいるんですが(イ・ドンフィ)
この人もとてもいい味だしている

監督はCMディレクター出身のペク氏
映像の美しさや
ひとつひとつのシーンの見せ方
ユーモアの取り入れかたも絶妙で
雪の中で別れるときの音楽の使いかたやばい
(最後のシーンは泣きました)

はじまって15分くらいで
観にきてよかった、っておもった良作でした

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ストーリーは突っこみどころも満載なのですけど
(海外行くのにパスポート問題とか)
ファンタジーなのに地に足ついてる感じがするのは
テーマに強さがあるからだろうな、って
コンセプトがとてもよい

「その人 "そのもの" を、見る」

これって恋愛にかぎらず
現代のセクシュアル・マイノリティなんかにおいても言えることだな
なんてことを
観おわったあと、おもいました

外見や性別
もっといえば人種、年齢とか職業とかもそう、
なにかで判断する必要なんてなくて
もう その人の存在が、世界でただひとつ


とはいっても 人間の意識の中から
ステレオタイプなものの見方や
特定のステータスに対する固定されたイメージを
まったくゼロにするのって なかなかむずかしい

大切なのは
自分の中に存在するそういうものを
「越えて、見ようとする力」なのではないかしら
カーテンをそっと開けてみた先にある
"ただひとつ" と出会うたのしみ、おどろき、歓び

ふだんの自分の日常の
いたるところにそういう場面があって
人との関わりの数だけ そういう機会に恵まれているのだと
はっとしました

深いです、韓国映画のファンタジー
 
| cinema | 19:04 | - | - | - | - |
海街diary
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ひさしぶりに映画のはなし
6月に観たやつ
『海街diary』
みんなも観たでしょ?

わたしもこれはこれは
観るのをたのしみにしていた映画でした
とはいっても
原作を読んでいたわけでもなし、
(原作ファンからの評価はイマイチらしい)
是枝監督のファンなわけでもなし、
鎌倉好き!度はわりとふつう、
ただ キャストが魅力的だったのと
映画館でみた予告の雰囲気が なんか素敵そうだった
たったそれだけの理由なのだけど

予告を観たときの
あ、なんかとても良さそうだな〜 っていう
ほのかなトキメキの予感みたいなもの
それを 高めすぎもせず
冷ましてしまうこともなく
そのまんまのいい感じで いざ映画館に足を運び
6月の夜のそよ風のような気分で鑑賞した

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なんともやさしい映画だったなー
心地よく心揺さぶられ
心地よく涙ぐんだ
心地よくほほえんだ

四季折々の鎌倉
死のにおい 生きること
残された者の想い
たいてい人って背負いすぎてたり
思い込みを肥大化してしまっていたり
ゆるせないことは自分の中にもあることだったり

鎌倉の風景にそれぞれの感情が
滲む、あじさいみたいな淡い濃淡

血のつながりって 家族って とか
そもそも不倫とか 子供を置き去りみたいな
けっこうヘビーな要素で満ち満ちているのに
全体が穏やかでうつくしい
4人の日常がていねいに流れていくさま
だんだんこっくりと色濃くなってゆく梅酒のようで
「きれい」だと思った

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そもそもこんな美人姉妹ってあるのかよ、
という豪華すぎるメンツ
見ていて「きれい」だと思うのは当たり前で
だからこそ見たい、と思うわけなのであります

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広瀬すずちゃんがかわいすぎた
天使でした
こんな子であれば親がどうのこうのだろうと
300% 妹にしたすぎる
すずちゃんの我慢が、胸にぐー、とくる

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しらすトースト食べたくなった
そういえばわたしは鎌倉へいくたびに
いつもなんでか なかなかしらすメニューにありつけない
(混んでる、定休日、売り切れ、など)
家でつくるか・・・!

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お庭で、浴衣きて、花火とか
女の子っていいなあ
姉妹っていいなあ と思うよね
これが男の子だったら成立しない物語だよね

それでもってこれが
山奥の森の中のお話でも なんか違う
山や森だけだと 物語の中での自然の偉大さというか
自然と、そこから生ずるなんらかの存在がとても大きくて眩しい

でも海があると
まるで潮風にすくいあげられるかのように
人びとの心情がくっきりと 浮かびあがってみえる気がするからふしぎ
それが愛でも憎しみでも絶望でも希望でも
まるごと漂っているように感じる

海はすべてを洗い流してくれるからな
こころを洗いに
ひさしぶりに鎌倉にでも行きますか

| cinema | 20:33 | - | - | - | - |
Mommy/マミー
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5月の映画の日に
すごいものを観てしまった

グザヴィエ・ドラン監督の
『Mommy/マミー』

やー、なんかすごく鮮烈だった
目に 胸に 響くことのぜんぶが

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ストーリーは
ADHD(注意欠如・多動性)の息子と母親のふたり
彼らの 自由と不自由の狭間に渦巻く愛
まさに愛と希望、どっちを捨てるか

グザヴィエ・ドランが用意した
みごとな感情の景色に 心がつかまれて
気がつけばそれを夢中で追いかけてる
そんな感覚

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母親のダイが
いつも何かしらピンク色を身につけてたり
ジャラジャラのキーホルダーがついたペンで書く
「D.I.E」にハートマークのサイン
いくつになってもティーンエイジャーの女の子みたい
ぜんぜん母親っぽくないのに母親しなくちゃ、
みたいな そんな強さがある

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お向かいに住むカイラ
心の傷からどもりできちんと喋れない
彼女がスティーヴとダイの生活に入り込むことで
生まれた不思議なリズム
感情の境界線って、
てことをすごくかんがえる

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で スティーヴ演じるこの人の演技力
アントワン=オリヴィエ・ピロン
この子がすごいんです

ときに無責任で暴力的なまでにストレートな感情
彼の「自由だ!」っていう叫びと
自分なりに母親を守ろうとする姿は誰よりもピュア
そのクレイジーな演技の合間の
ふとした瞬間にこぼれ落ちる 彼本来の持つかっこよさ
魅力あふれる人だ

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1:1 のアスペクト比(Instagramと同じ)で
鮮やかに切り取られた世界が
とっても新鮮で
それでいてすごくパーソナルな錯覚

それがぐわって広げられた瞬間たら、もう
これは観ないとわかんない!
から言わない!

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映像の切り取りかたはもちろんのこと
光の使いかたがとても美しかった
光、そしてスローモーションで魅せる
ここにしかないエモーショナルな瞬間

それはとても複雑な色をしているけど
ときに残酷だけど ときに温かくて
ときに身動きできないほど "すべて" であることを
わたしたちは知ってる
親と子のあいだに流れるもの

ぐっとくるところは2回、って聞いてたけど
4回きた

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一度では衝撃をぜんぶ受け止めきれなかった感
もう一回観たい・・・

いやもーほんとに
母親の愛って 泣ける
家族もののストーリーに弱いわたし
ズキュンというより ドシーンときた


すこし話は逸れますが
いまわたしの実家では
家族総出で「大断捨離大会」が行われているのだけど
押入れからでてくるでてくる、思い出の品

で、
多趣味な母が 編みものに凝っていた大昔の
"編みものデザインノート" なるものを発見

開いてみたらば、
『赤ちゃんのプルオーバー』とか
『ちえちゃんのニット』なんてタイトルとともに
手編みの細かいデザインと 網目の番号がびっしり・・・

何枚にもわたってページが埋め尽くされていて
いくつもいくつも 編んでくれていたのであった
「こんなに・・・!」とびっくりするとともに
じーんとしてしまって
お母さんありがとう、とか思いながら別の引き出しを開けると
その愛のこもった小さい手編みのセーターがでてくるもんだから
泣くよね


大人になった今だって
母はわたしのために
さりげなく無理したり さりげなく我慢したり
さりげなく何かをしてくれたりして
でも母はそれが自然、と思っているからだとおもうけど
すごく自然な調子すぎて
わたしはときどき気づかない
でも蓋をあけてみれば
こんなにも こんなにも と胸がいっぱいすぎるほど
それはありあまる無償の愛なのだった


それから
20年前のカセットテープを処分していて
『チエタンの声(1)』って書いてあるテープを発見
なんだこれ・・・チエタンて・・・、と思って
再生してみると
生まれて数ヶ月の頃から 8歳でピアノを弾くようになるまでの
わたしと弟の声を 父がときどき録音していたのだった

今じゃあんまりそういうの、しなさそうな父である
カセットテープの中ではデレッデレである
いとしい娘を愛するパパである
わー これも泣くよね


で、そのあと本を整理してて
チェ・ゲバラが子供たちに送った最後の手紙を読んで
泣いた
「この手紙を読まねばならないとき、
 お父さんはそばにいられないでしょう。(中略)
 子供たちよ、
 いつまでもお前たちに会いたいと思っている。」
お父さん! 泣いた

おいもうマミーちゃうやん、て話だけど
もうマミーでもダディーでもいいよ、
とにかく親の子への愛は、すごいよ深いんだよ
この世の奇跡だよ

そして子の親にたいする愛情も、なのだ
親子の愛って、守って、守られた日々があるからこそ
いつまでたっても強く結びついていられるのかも

んー世も更けてきて
だんだん何を書きたいんだかわかんなくなってきたな
長文ごめんなさいね

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で ドラン・ワールドに圧倒されて
続いておうちで『わたしはロランス』を観たら
これまたすごい映画だった
しかしもう書くパワーがないのでそっちはまた今度

カイラ役だったスザンヌ・クレマンと
アントワン君もちょろっとでてくる
やー やっぱかっこよさが漏れ出ちゃってる

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グザヴィエ・ドラン
26歳、あたらしい衝撃を世に放つ美しき天才
イケメンすぎる

役者として出演もしたりしてて
次回作は『エレファント・ソング』に出演!観る!
つぎも映画館で!

『Mommy/マミー』- 予告

あ、音楽もよかったよ

| cinema | 02:07 | - | - | - | - |
博士と彼女のセオリー
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こんにちわ
4月の映画の話 その2

これ絶対みる!と決めていた映画
『博士と彼女のセオリー』
ごらんになった方も多いのでは

わたしも公開から1ヶ月経った頃
ようやく映画館へ観にいってきました

『ディオールと私』のあとだから
あんまり感動しないかもなー
と思ってたけど
やっぱりちょっと物足りなく感じちゃって
『ディオールと私』の威力すごい

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車椅子の天才物理学者
スティーヴン・ホーキング博士を支えた
妻ジェーンとの愛の物語

難病ALSをわずらって
余命2年の宣告を受けたスティーヴン

それでも彼と結婚するわ!と
病気と闘う決意をしたジェーン

残された時間を2年から5年、
5年から10年へと延ばすために
2人はあらゆる努力をしてゆくのであるが
年月を重ねるごとに試練は大きくなってゆく

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で、やっぱり方々で言われているとおり
エディ・レッドメインの演技が拍手ものでした

だんだんと身体が機能しなくなってゆき
わずかな手の動き、かすかな表情の歪み、
目で感情を語るさまは
これが演技であることを忘れてしまうほどで
まさに演技の域を超えてた

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妻であるジェーン役の
フェリシティ・ジョーンズの存在も光ってる

わたしには物理の世界のことなど
ちんぷんかんぷんなので
ホーキング博士のことはまったくと言っていいほど知りませんでしたが

実際にジェーンの支えがなかったら
彼は発病から50年以上の時を生きて
現在まで存命することはできなかったと思うし
優れた頭脳で宇宙や時間の研究をつづけることも
様々な理論を生み出して世の中に影響を与えることも
できなかったのだろうなー

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個人的にはこのジョナサン役の
チャーリー・コックスが好きで
ジェーンへの笑顔をみるたびに
わたしが「きゅーん!」となっていた
『カサノバ』とか『スターダスト』に出てたひとね

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ホーキング博士とジェーン

歩けなくなっても 声を失っても
結婚生活がふつうのものではなくなってしまっても
生きていれば希望がある

逆にいえば 病気を患うことで
彼はこれだけのものを生み出すことができたのかも
残された時間はどんな一瞬でも大切で
だからこそ達観した生き方ができたのかも

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ときに人生に起こる悲劇というのは
なにかに制約が生じることで
その人の能力や生きる力を最大限に引き出すもの
なのかもしれない、とおもった

もちろんそこには
妻の尽力があったからこそで
彼は懐の深い愛で彼女を見守っていた
おそらく目に見えるかたちなどはもう意味をなさなくて

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たぶん 2人が惹かれあい 人生を共にして
生み出したことがすべて
原題の『Theory of Everything』というタイトルが
ゆっくり頭に浮かんで
物理と神秘が溶けあってゆく最後

そんな映画でした


愛の物語なのですが
ロマンチックさはあんまりないし
映像も音楽もキレイだけど
映画としては 描き方がちょっと惜しいなー
という印象で
そこまでぐっとこなかった

でも魅力的な俳優たちの熱演と
実際のスティーヴン・ホーキング博士の
人物像の素晴らしさを知れたから
みてよかったかも
(けど映画館じゃなくてもよかったかも・・・)

時間、たいせつに生きよ

| cinema | 11:40 | - | - | - | - |
ディオールと私
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こんにちわ!
怒涛の4月を経て
ついにGWも終わって
うれしい! ほんとにうれしい!!!

先月から毎日がぎゅぎゅっと濃密で
ときに自分の人格を保つのも精一杯
いつも帰りの電車での記憶がない(ねてる)
4月の終わりにはギリギリ感もピークに達してたけど
ようやく平和を取り戻したかんじ・・・
しあわせ・・・
たぶん、この一ヶ月でちょっと強くなった
いい経験だったなあ


そんなんで
ブログもなかなか更新できてなかったのであるが
書きたくて書けてないことてんこ盛りすぎ


まずは一ヶ月以上前にさかのぼって
映画のこと
「気になってはいるけど、マストではないかも」
とか思ってたら 周りの評判が上々で
これは観にいかなくてはならん!となったやつ

『ディオールと私』(Dior and I)

結論を先にいうと、
とても素晴らしかった!!!
最高に素晴らしかった!!!!!
ちょっと、わたしの中では、
そうそうない感動の域に到達した感じで
これたぶん今年観る映画の中で
いちばんだろうなー、と思うくらいでした
今年ってまだあと半年以上あるけど

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男の子でファッション誌を読む人ならば
誰もが知っているであろう ラフ・シモンズ

この映画は 彼が2012年に
クリスチャン・ディオールのディレクターに就任し
初のコレクション発表までを追ったドキュメンタリーです

メンズのプレタポルテをデザインしていた彼にとって
初めてのオートクチュール、
しかもディオールという歴史あるメゾン、
さらに与えられた時間はたったの8週間!
(通常の準備期間の半分)
スタートからかなりドラマチックなシチュエーション

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フレデリック・チェン監督は
本社でこれから一緒に働くスタッフとシモンズが
はじめて顔をあわせるところから密着してゆきます

メディア嫌いなことで有名なシモンズに
よくぞここまで踏み込めたなー
と思うくらいの密着度!
ディオール本社のアトリエにカメラが入るのも
長い歴史のなかでもはじめてのことなのらしいです

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何十年ものキャリアを持つアトリエのお針子さんたち
みんなユーモアがあってオシャレで素敵
ハイヒールで作業してるし
何より自分がディオールのお針子であることに
誇りを持っているの!

そして今回、シモンズの考えるデザインを
短い時間で実際に形にしてゆかなければならないのは
彼らアトリエのスタッフたちなのだ

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映像の中では
クリスチャン・ディオール本人の言葉が
ナレーションで入ってくるんだけど
それが映画の中のラフ・シモンズと重なってゆくの
まるでクリスチャン・ディオールの幽霊が
シモンズを見守っているかのよう

ディオールの伝統を背負うという重い使命、
高い期待と恐怖にさらされ
制約された時間と環境で
ディオールの女らしさへのアプローチをどう再構築し
時代にマッチした美へと昇華させるか・・・
様々なプレッシャーの中で
彼は "自分の" ディオールを表現しようとします

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スタッフがエレベーターに閉じ込められてしまって
1回目のリハーサルにドレスが1着も届かない!
なんていうハプニングや、
夜のアトリエの 未完成のシモンズのドレスに
かつてのディオールの影が重なったり・・・

ドキュメンタリーなのにすごく映画的
葛藤やストレス、
エモーショナルな姿も余さず映し出していて
オートクチュールという世界が
すごくパーソナルに響く

2015-05-02 17-43-07.jpg
たった1枚の布が職人たちの手で
みるみる美しい作品へと形を変えてゆくさまに
ぞくぞくしました
オートクチュールは魔法です
服を超えた芸術です

寝る時間も惜しんですべてを注いで
自分が縫い上げたドレスを モデルが着て歩くのをみたときの
「美しすぎて涙が出る」ってお針子さんの言葉
ぐっときて わたしも涙がでた

2015-05-02 17-50-52.jpg
ラフ・シモンズの右腕である
ピーター・ムニエ(写真左の白シャツ・ハンサム)も
すごくいい仕事してるの
シモンズとアトリエで働くスタッフをつなぐ重要な存在

全員が一体となって、いいものを作る
まさにプロフェッショナルの仕事
これはラフ・シモンズだけの物語ではなくて
自分たちの仕事に誇りと情熱をもった人々のドキュメンタリーでもある

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最後のショーのシーンはほんとうにすばらしかった
花で埋め尽くされた会場に入ったときの
アトリエのスタッフたちの表情
ラフの緊張と涙・・・

美しく流れてゆく映像をみながら
鳥肌と涙がとまらなかったです
音楽もとてもよかったよ

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なぜこんなにもわたしが感動したのか
周りのひとが感動するのか、を
あとから冷静に考えてみたけど
そこはやっぱり
ドキュメンタリーフィルムの力というか
「作られたお話」じゃないってことかなあ、と思った

彼らは実際に 今この世界で
この瞬間にも生きていて
それぞれにハートがあり 人生があり
様々な思いで毎日を過ごしている
その事実がまず 共感を呼び起こす

そして同じ世界で実際に起こっていることや
リアルな物事に対する感動って
やっぱり桁違いに ひとの心を震わせるんだと思う
それが人間の情熱や愛情に根ざしたものなら余計にね
そもそも、人って
常にそういうものを日常の中でも探してる気がする

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映画のあり方って様々だけど
映画であれ 服であれ なんであれ
人々を感動させるということが 最も賞賛に値することだと思うの
そういった意味でもこの作品は
「ドキュメンタリーフィルム界のオートクチュール」
って呼んでもいいような気がする作品
本物だ、っておもえる
上品で質が高く、なによりも美しく、観る者の心を感動で満たす

こころが清らかな湖の水で洗われたみたいに
きれいな気持ちになった

「ディオール」や「オートクチュール」って言葉に
女の人向けでしょ、なんて決めつけずに
これはぜひ、仕事してる男の人に見て欲しい!
何かをつくったり表現したりをしてる人にもオススメ

『ディオールと私』- 予告編

ぜったいに映画館で観るべき 1本
渋谷 Bunkamura ル・シネマでは 5/22まで
急いでー!わたしももう1回観にいきたい

| cinema | 12:53 | - | - | - | - |